2024年3月より医療法人慈仁会　湖南サポートクリニック　理事長，院長を拝命致しました別府賢です。
私は大学卒業後，京都府立医科大学麻酔科学教室へ入局しました。その後，救急集中治療のレジデントとして大津市民病院へ着任して以来，滋賀県が大好きになり，後年は滋賀県で仕事をしたいと常々考えておりました。
レジデント終了後，大学院へと進学し，救急集中治療の研鑽のため，京都大学初期診療・救急科，国立病院機構京都医療センター救命センターで仕事をしてまいりました。京都医療センターで仕事をしている際にコロナ禍となり，治療の最前線で働いてきました。
お亡くなりになられる患者さんが普段なら家族に見守られながらのところ，コロナ禍のためお会いできるのが火葬後となり，大変悲しい思いになりました。また隔離病床も不足し，十分な治療ができないままお亡くなりになる方も多くいらっしゃいました。
これらの経験を踏まえ，患者さん自身のご自宅を病院と見立て，病院と遜色のない治療を行いたい，という理念の下，仲間を集めクリニック開設に至りました。
当院では通院困難な患者さんはもとより，がんの終末期やご高齢の方のお看取りを積極的に行なっております。輸血が必要であれば輸血を，お腹に水が溜まり（腹水）苦痛があれば腹水を除去する，褥瘡の壊死部を外科的除去するなど、病院でできる処置をご自宅でも行なっております。
当院は循環器内科，消化器内科，疼痛緩和の専門医も所属しておりますので，適宜専門医の診察も担当患者さんに関わらず行なっております。また必要に応じて神経内科，心療内科，皮膚科などの医師も応召し，専門家からのアドバイスも頂いています。病院での診療をご希望の患者さんは済生会滋賀県病院や滋賀医科大学病院などの基幹病院と連携を取りながら紹介しております。
診療，治療の中心は患者さんであることを常に心がけながらチームで取り組んでいますのでよろしくお願い致します。

・一杉　正仁
・高相　真鈴